おめでた婚とは、妊娠をしてから婚姻を結ぶ結婚形態の事を言います。
子供がおなかに宿る事。それは、生命の神秘ともいうべき現象です。
「子供は天からの授かりもの」と言われますが、まさに命を繋ぐ奇跡のリレーと言っても良いでしょう。
教会式挙式で歩むヴァージンロード。
その名の通り、純潔の象徴であり、神の御許で愛する男性との
結婚の契りを交わす為に進む道を示しています。
ヴァージンロードは、純潔を意味するヴァージンと道を掛け合わせた和製英語です。
キリスト教における「処女懐胎」では、マリアの元へ天使ガブリエルが現れキリストを宿した事を報せ
精霊達によって純潔のまま、そのお腹にキリストを宿したと伝えられています。
キリストが生まれる前、マリアにはヨセフという婚約者がいました。
しかし、結婚する前にマリアはヨセフ以外の者との子をお腹に宿してしまいます。
当時の律法では、夫または婚約者以外の男性と姦通した場合、その男性には不義理を起こした女性に対し
石打ちの刑を課す権利がありました。
ですが、ヨセフは悩んだ挙句、夢で見た天使のお告げによりマリアの姦通を公表せず、全てを受け入れて結婚しました。
こうして生まれた子こそがイエス・キリストなのです。
「処女懐胎」は、このようなマリアの生涯を背景として生まれた教義であるとも言われています。
「マリアの子イエス」と言われるように、マリアの存在はキリスト教上において、欠かす事の出来ない存在です。
ですが、その生涯を紐解いて見ると、なんと聖母マリアは今で言う所の「おめでた婚」をしていたのです。
日本においても、婚姻前の妊娠は忌みたる物とされてきました。
しかし、女性の結婚年齢が晩婚化していくにつれ、次第にその考え方は緩和されていきました。
子供をお腹に宿す事はおめでたい、との発想から結婚業界を中心にいつしか婚姻前の妊娠は「おめでた婚」と呼ばれ、忌み的イメージが一蹴されるようになっていったのです。
女性がお腹に子を宿しこの世に誕生させるには、少なからず限りがあります。
街中でショッピングをするように、欲しいからと言って手に入れられるものではありません。
結婚をして、愛する夫との間に子供を授かる事が理想的ではありますが、宿した子供には何の罪もありません。
近年では、おめでた婚をするカップルも多い為、様々なホテルや結婚式場で「おめでた婚プラン」等、
工夫を凝らしたサービスも増えているようです。
これから共に歩み始めるおふたり、そして生まれる赤ちゃんの未来永劫のお幸せを、周囲の皆さんで暖かく見守りながら育んでさしあげたいものですね。

